”あーかまくらの一軒家住みたい…”ってなる映画『海街diary』感想
あらすじ
鎌倉に暮らす(うつくしい)三姉妹に、腹違いの四女(これまたうつくしい)が加わります。まぁそれぞれ色々あるけど、梅酒造ったり花火観たりしらす丼食べたり、仲良く暮らすよ。
感想まとめ
色気満開…みずみずしい……!長女 綾瀬はるか、次女 長澤まさみ!
この二人の魅力を存分に味わえる映画でございます。
長女&次女について
特に次女(長澤まさみ)、ボーナスシーン多くないか?
おしげもなくさらけ出されるすらりとした肢体がまぶしい。
同性でも(だからこそ?)、薄着の長澤まさみが画面にインするたび、「うつくしい……」と思わずにいられない。
※この映画内でまさみは基本的に薄着です。男性諸君、どうぞご堪能あれ。
次女は奔放で気が強く、同じく鼻っ柱のつよい長女のさち姉とはよく口喧嘩になる。
この二人の関係性もいいよね。BL作品でよくある、表面上は反目しあってるけど、本当はお互い認めてて、心では通じ合ってる的なやつ。
一方の長女さち姉は口うるさいけど、責任感が強く心根が優しい。喧嘩の際の、子どもっぽくすら見える怒りむき出しの表情と、四女に向ける母性あふれるやさしい眼差し…。そのギャップが魅力。
登場人物の中では、人間味あふれるさち姉が一番好きです。
責任感のない母親に誰より腹を立てて衝突したりするけど、それは期待と愛情の裏返しなんだよなぁ…。
実際にこんな女性がいたら、勤務先の既婚医師(堤真一)でなくてもそりゃ惚れちゃう。ただ堤真一は綾瀬はるかにはオジサンすぎる気が(しっかり者ゆえ年上好み?)。 おまけに彼は恋人としてはちょっと頼りない人物(そもそも既婚者)なので、さち姉にはもっといい男が居ると思います……。
※ちなみに次女と違って真面目タイプのさち姉は、残念ながら露出度低めです。あしからず。
かまくら行きたい
鎌倉の自然と街並みが、淡い色彩で表現されているのもよかった。
鎌倉行ってぶらぶらお散歩して海見てカフェでお茶したくなる。何度も登場するしらすは大して好きじゃないけど、「しらすトースト」はちょっと食べてみたくなるような。
姉妹が暮らす木造一軒家もいいよね
あんな家住ーみーたーいー!ってなる(鎌倉にあんなでっかい庭付き一軒家を持ってるなんて、けっこう裕福だな…)。休日は青空のもとサンダルで庭に降りていって、物干し台に白いシーツをはためかせたい…(この時の脳内自己イメージは長澤まさみ)。
で、そのあと縁側でビール飲んじゃったり。最高。
ちょっとつっこみ
細かいけど、ちょっと気になった点。
・遺産放棄したって言ってたけどなんで?(笑)
不動産とかあったら分割するのも簡単にはいかないかもしれないけど、四女の養育費も必要だろうから、そこは権利放棄しないで享受しといたらいいのに。
・広瀬すずの唯一のボーナスシーン(?)
風呂上がりに扇風機前でバスタオルをはだけて仁王立ちして、さち姉に見つかり叱られる場面。姉たちに気を遣ってた四女がやっと気を許し始めて、本当の家族らしくなってきたことを象徴する微笑ましいシーン。ただ、四女は「子ども」なのか「女」なのか微妙な立ち位置なんで、何か見てはいけないものを見たような微妙な気持ちになりました…。(やましい気持ちで観すぎ??)
・メインヒロインの四女広瀬すずちゃんについて
「なんて美しいお顔…」と見とれてしまうけど、さすがに演技力ではまさみ&はるか姐さんたちに食われまくってますね。
「こんな可愛い子が転校してきたら学校中が大騒ぎだろうな」というレベルのお顔な事も相まって、ちょっぴり現実離れしちゃってます。→長澤まさみも本来正統派美形なんだけど、大人になって皺も出来てきたせいで、逆に現実味のあるなまめかしさが感じられる。
あと四女に関しては、顔は別としてもあんなかわい子ぶった(失礼)甘え上手な妹なんて、この世に存在するんだ……と思っちゃう。ただ単に、個人的に共感しづらかったという。
・三女(夏帆)だけ存在感薄
全然触れてないのは、三女だけはあまりフューチャーされず、キャラクターがつかみにくかったためです。他の三人が抱える問題はそれぞれ描かれていたけど、三女はアフロ店長との恋模様位(しかも薄い内容)しか触れられてなかったからなー。ちょっとかわいそうかも。
その他
・大竹しのぶは自分勝手な母親役。「あーこんな人居るよね」的なリアリティがあっていい味出してます。
・広瀬すずの同級生役、まえだまえだの弟くんも、素朴でまっすぐな中学生男子の感じがよく出ててGood。ちょっとたどたどしいけど。でも広瀬すずと並ぶと、絵面が「違う映画…?」的な感じになってしまうのは‥‥まぁ…しょうがないか。
最後に、勝手にキャッチコピー考えてみた↓↓
日頃の疲れを癒やしに小旅行でもしたいけど、そんな余裕ない…という貴方へ。
うつくしい四姉妹と、二時間の鎌倉生活をどうぞ。
(こんな感じでどうでしょ)
時間を置いて何回か観たくなるタイプの映画。
ちなみに原作はあの『BANANA FISH』の吉田秋生。ハマったよなあ…。アッシュ…!!
(海街自体は途中まで読んだことある。続きどうなってるんだろ)
BANANA FISH バナナフィッシュ 全巻セット (小学館文庫)
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<作品情報>
・監督/脚本 : 是枝裕和
・音楽 : 菅野よう子
・配給 : 東宝、ギャガ
・公開 : 2015年6月13日
・上映時間 : 126分
・ 興行収入 : 16.8億円