開始5分が一番ワクワクした映画『レディプレイヤー1』感想
公開終わる前に映画館で観てきたよ~
★3.3
ネタバレあり
あらすじ
超おもしろい体感型ゲームに世界中が夢中。おまけにゲーム創業者が死ぬ前に「ゲームクリアしたら莫大な財産あげちゃうよー」と発表したもんだから、もうそりゃ皆クリア目指して血走ってて、金をつぎ込んで人搾取してクリア目指す企業も出てきちゃう。
そんな中、イケてない生活を送るイケてない主人公もクリアを目指していて…。
感想まとめ
なんかいっぱい漫画とか映画の引用が出てきた。
開始5分くらいがこれから何が始まるんだというワクワク感がいちばんあった気が。
動きと光が激しいので目がチカチカしちゃいました。笑
あとハンターハンターのG.I編読み返したくなった。色々似てない?
では私的ポイントを下記に書いてきます。
現実×ゲーム
こういう映画って現実とゲームの交錯具合がうまく行くと面白いよね。
ずっと現実見せずに「いつ見せるんだろ?」って思わせるのも面白そうだけど、この映画ではゲーム:現実=6:4くらいだった。うまいこと現実絡めるなぁ~と思ってたけど、そうでもなかったかも。
IOI社(ゲームクリアを目指して人を搾取する)に襲撃したりするのは現実味がなくてチャチく見えちゃった。現実社会では勝てないからゲームで逆転狙ってるんじゃないの?
IOI社の偉いさんもゲーム内みたいな単純に悪いキャラだったしね。なんか道端で大衆がゲーム夢中になってるシーンとかも現実味ないかんじで。現実は現実っぽさを出して、ゲーム内との落差を出してほしかったんだけど、この映画は子供向けかな?そうだとしたらあんまりシリアスにも出来ないのは仕方ないか。
ゲーム通じてイケてない主人公が成長したっていうよりかは、ただ単に現実に不満抱きつつもゲーム熱中しちゃって、そしたらゲームクリア出来て、大金手に入れてウハウハになりました~っていう物語になっちゃってる気がして、あまりカタルシスなかった。
おばさんを殺されちゃって「IOI社倒してやるぞ~」っていう動機が出来たけど、そもそもそれって主人公がヒロインにメロメロになって迂闊に情報漏らしちゃったせいという(笑)
そういえば結局主人公がどんな奴だかいまいち分からなかった。学生?無職?イケてないキャラとして登場してたのは分かるけど。
ヒロイン
アルテミス(美女、ゲーム内ではAKIRAのバイク乗ってる)は現実でもまぁまぁかわいい女の子って感じで、なんだか微妙だわ。笑 ゲーム内では美女だけど実際イケてないってのがいいのにー。主人公の方はいい感じにイケてない感出てたのに、ヒロインは多少イケてないとだめなの?イケてないやつらがイケてるやつらに反旗翻すみたいな感じもいいと思うけどなぁ。
そもそも、ヒロインはエイチ(ゲーム内ではごっつい男キャラクター、現実では女)でいいじゃん(笑)
エイチが「アルテミスはやめとけよ!」って主人公に力説したとき、「これは現実でエイチが女と知ってエイチとくっついちゃうフラグだ」とわくわくしたけど残念ながらそうならなかった(笑)でも、女は女(でも実際もごつめで主人公は恋愛感情を持たない)ってどうなのよ…かわいそう。扱い適当じゃない?一番最初から出てたキャラなんだからもうちょい掘り下げてほしかったな。
その他
・「おれは誰とも組まない」的なスタンスだった主人公だけど、なし崩し的に仲間出来ちゃってた。仲間になるかならないかって、本来けっこうワクワクポイントだけど思うけどな。そもそも最初から友達いたのに、「おれは一匹狼」みたいなのって結局何だったの?どう考えても組んだ方がゲームクリア目指せるよね。
・最後のシーンで、作った張本人が「ゲームばっかしてないで現実に生きなさい」的なコメント…これはどうなの(笑)皆が夢中になるようにあなたがつくったんでしょ(笑) しかも人生賭けてさ。
このメッセージを間に受けるなら、イコール映画もあんまり観ちゃダメよって事になるけど、OKですかね。
あまりアクション系が好きじゃないため、見ててちょっと疲れたりしましたが、面白い・ワクワクさせてくれるポイントもたくさんあったような気がします…
が、ちょっと忘れちゃいました(笑)観終わったあとのカタルシスや刺さるテーマが感じられなかったため、つっこみポイントの方が印象に残っております。
短い時間の中にこれだけのシナリオを詰め込もうとすると、どうしても色々疎かになっちゃうのかもしれないですね。スターウォーズ並みの長さにしちゃったら、面白い映画だったのかも。
ただ、自分は細かい人物描写がないと面白い映画だと思えないということが分かりました。
というわけで、以上、観た感想でした~。